雨男、草千里2019へ行く つづき
草千里2019は、入場が事前予約制になっていた。
前回も同じコースとプランで阿蘇入りしたのだが、入場渋滞がひどく3~4時間ほど待った記憶がある。
今回は日帰り一人旅なので、25日午前の部で入場し、写真を撮った後に阿蘇を楽しむことにしたのだが、写真を撮っている間にどんどん時間が押していく。
でも独り占めの時間帯は満喫したいじゃないか
時代はBluetoothヘッドセットにスマホナビ。
そこで、この旅のためにこれらを装備した
クアッドロック
クアッドロックユニバーサルアダプター
おかげで、非常に快適なツーリングとなった。
今まではSENAのSMH-5FMを使っていたのだが、息子さまが「行ってもいいよ」と言い出したときの為に追加購入した。
しかし、なぜか同じメーカー同士でインターコム接続ができないという問題にぶち当たり、困惑している。
ファームウェアのアップデートで解決するといいが。
クアッドロックは固定力抜群なのだが、ロックの際に45°回転させねばならず、取り付け位置がかなり限定的されてしまった。ネイキッドなら問題ないのかもしれない。
阿蘇へ
別府から飯田高原までは雨に降られることがなかったのだが、雨雲レーダーを見ると九重連山の辺りでかなりやばめ。
スマホとにらめっこしながら牧ノ戸峠へとあがる。
ヘアピンカーブで視界が開け、走ってきた道と由布岳が見えた。
路面には水が溜まっているので、ついさっきまで降っていた模様。
峠の気温は16℃
夏の気温ではないな。
革ジャンの下にはTシャツしか着てないので非常に涼しい。
前回は真っ白だった峠の先に、絶景が広がっていた。
阿蘇の外輪山
まさに、阿蘇山がカルデラ火山であることがわかる景色
自撮りを楽しんでると、雨雲がやってきたので退散した。
目的地はもうすぐ。
カルデラ台地に降り立ち、振り返ると既に九重連山は雨で煙っていた
雨雲レーダー万々歳だな。
下から見た阿蘇山は噴煙が見えており、前日と違って霧に覆われてはいないようだ。
気持ちよく上りたいところだが、前にペースメーカーが入ったのでしばし写真休憩とする。
少し止まっていただけだが、数十台のバイクが駆け上がっていった。
昼までに入れるのか?少し不安だったが、パーキングの入り口まではスムーズに進んだ。
駐車場には9時前に到着。
既に2~300台はいるだろうか?
大きいバイク、小さいバイク、古いバイクや珍しいバイク。
地元九州ナンバーが多いが、関西や関東圏も多い。
皆、10年に一度を楽しむために、遠くから走って来たんだな。
馴染みの”看板”を探してみたが、見当たらなかった。
彼らはきっと、走り続けていることだろう。
まさかの遭遇
草千里を離れ、
会場に向かう見ず知らずのライダー達と挨拶をかわしながら大観峰を目指す
今日は観光などする気はなく、ただひたすら、阿蘇の道を楽しみたいのだ。
久しぶりの大観峰にもバイクが溢れかえっていたが、何気なく目に留まった顔を二度見してしまった。
あ、ぐっさん。
昔、高知でよく一緒にツーリングした顔見知りだ。今はバイク屋の店長で、遊んでる暇がないようだ。
わんこさんも、あの頃と変わらずスーフォアを走らせていた。
お互い、こんな遠い場所でよく気づいたもんだな。
草千里もそうだったが、大観峰もン十年前に訪れたときと比べると、さびれてしまった感が強い。観光地よりも、道の駅が賑わってしまっている。
それは九州に限らず、全国的に同じだろう。
旅行のスタイル、旅の目的、そういったものが変化しているにもかかわらず押し付けているものが変わらないのでは、寂れてしまうのは仕方ないのだろう。
帰る
ぐっさん御一行は別府を目指し旅だった。
私は、走り足りないので高千穂に南下し延岡を目指す。
ミルクロードを西へ走っていると、阿蘇山が雲に隠れてしまった。
今日は天候の変化が激しいが、不思議と合羽を着るほどには降られていない。
写真を撮って走り出すと、たまたまファミリーカーとポルシェボクスターの後ろに付いて峠を下ることになってしまったのだが、気持ちよいコーナーの手前に来たところでボクスターがファミリーカーとの距離を開けていく。
行く気だな。
十分な車間距離が開いたところでボクスターは軽快にコーナーを抜けていく。
嬉々としてそれに続く。
あぁ、楽しい。
スピードは〇キロなどと書いてしまうと偽善者が騒ぎ立てる世知辛い世の中なので、言わないが、大人にも遊びは必要なのだ。
国道に出たところで妻からラインが入る。
「お楽しみ中すまないけど、何時ころ帰り着くの?」
そろそろ帰路につかねば、か。
コンビニでおにぎりを食べ、給油して高千穂を目指す。
別府からおよそ176km走って13L。リッター13kmほどに燃費が延びた。
阿蘇の南を周って高森町に抜けるのだが、震災の爪痕がまだ、あちこちに残っていた。
雨雲を追いかけるように国道325号を南下する。
高千穂峡はちらりと上から覗くだけ。
宮崎といえば、日南海岸のように海のイメージが強いのだが、案外ここも四国に似ていて山深い。
国道はバイパス化していて、山の高いところを通っているが、20年前などは五ヶ瀬川に沿った走りにくい道だったことを思い出す。
今では貴重な、高千穂鉄道の写真も残っていた。
自動車専用道にあがる手前の北方町の道の駅で小休止。
小腹が空いたので何かないかと産直市を物色すると、見慣れたものが違う名称で売られていた。
宮崎では”ハスガラ”と呼ぶらしい。
”ヘベス”とはなんだろうか?
かぼすとは異なるのか?
美味そうな”いきなり団子”があったので購入する
熊本だけの名物ではないようだ。
やや塩味の効いた粒あんとサツマイモが絶妙にあう。
さて、ここからは臼杵まで東九州道となるのだが、佐伯市までは無料区間だ。
制限速度は低いのだが、渋滞が無いため快適に走れ、1時間ほどで臼杵市のフェリーターミナルに到着する。
時刻は16時
ちょうど宇和島運輸のフェリーが出ていった後だった。
次の便は90分後のオレンジフェリーなのだが、長閑な海を見ていたらたちまち時間が過ぎてしまった。
この便に乗船した草千里組は5台。
四国ナンバーは私を含め2台だけだった。
2時間半の航海で20時八幡浜港に到着
阿蘇からここまで187km走っているので給油して12L。
燃費は15km/Lと好調だ。
出発前の不安材料だったアイドリングも安定し、一発始動する。
高知まで、国道197号を快走し、22時過ぎ帰宅。
翌日、雨天走行で泥だらけになった車体を洗い、650kmの阿蘇日帰り一人旅を終えた。
次の草千里までコイツ(’90GSX-R1100)を走らせ続ける自信はないが、写真集を受け取るために、来年も草千里を目指そうか。
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