個人的ヒルクライム論
ヒルクライムが苦手な人は多いですよね。
そりゃそうだ。
地球の重力に逆らって重たいモノを持ち上げていくわけだから楽なはずがない(笑)
でも、何度も上って慣れてしまえば 苦 ではなくなります
(速く上れるかどうかは別問題)
なので、苦手克服のため、ここへ。

そう、昨年末のブログで紹介した極悪非道な虚空蔵山南ルートです。
あんだけひどい目にあってるのにね
ヒルクライムは中毒性があると思いませんか?
え?そんなことない?
ヒルクライムが苦手な人はきっと「二度と上るか」と思うのでしょうね。
「もう坂はヤダ」「二度と行きたくない」と思い込んでる初心者の方がいたら、もう一度気持ちを整理してみて。
- 速く上れるベテランに連れて行かれた?
- ロードバイクに乗り始めてすぐに山に連れてかれた?
- 複数人の初心者どうしで山にのぼった?
坂が苦手だと思いこんでる人の多くは他人のペースで上らされたことに原因があるように思います。
初心者とベテラン、男性と女性では上れる斜度も上る速度も全く違うのに、誰かに連れて行かれると必然的にペースを合わすことになり、休むことも、足をつくことも気が引けますよねぇ
結果として力の差を見せつけられて、「自分にヒルクライムは向いてない」と思い込んでませんか?
私は、「ヒルクライムは自分への挑戦」だと考えているので、一人で上るのが一番練習になると思ってます。
そして、自分への挑戦なので、自ら設定した目標を達成できた喜びは癖になります。
きっと、SNSでイイネ貰うより充実感ありますよ
上れたこと報告したらイイネもいっぱい貰えるか(^^;
会社の目標ばかり追っかけてて、もやっとした達成感しか得られてない人は是非とも山を上りましょう(笑)
激坂を攻略しようぜ
これから上るこの虚空蔵山ですが、最大斜度がわかりません。
上り速度が遅すぎてサイコンが止まってしまいます
下っていて記録できたのが -37% だったから、上りも同じだと思ってますが、そこ以外でも20%超えが続き、並大抵の坂ではございません。
そんな坂を上るには凄い脚力が必要かと思われますが、そこは機材でカバー
目的を達成するためには漢ギアとか乙女ギアとかに行ってる場合ではないのだw
そんなわけでMTB
壊れたフロントフォークを交換して嬉しがってるのもあるが、フロント22丁、リア32丁というギア比がないと上れんのです

これほどの超過激な坂じゃないのに、脚力が足りなくて上れない!と思っている方はいませんか?
あなたはどんな姿勢で坂を上ってますか?

へたくそでテキトーな絵ですみませんm(_ _”m)
まず、平坦路を走ってるときは図1のようにサドルに座り、ペダルは前方から下に向かって踏み込みますよね?(黄色線)
このとき、重心はほぼサドルの下(赤線)にあります。
この状態から、激坂に入っていきましょう

図2は平坦路の姿勢をそのまま絵的に回転させました。
見るからにのけぞってますね。
この時にかかっている力関係は

重心は後輪の接地面より後ろに下がり、姿勢がのけぞった分だけペダルを踏み込み方向がより前(水平方向)に向かいます。
これで力一杯ペダルを踏めば簡単に前輪が浮いちゃいますよね。
かなりへたくそな人でも、本能的にそんな無茶はしないでしょう。
だから、ここで自然とペダルを踏みこみやすいような姿勢を取ります。

後ろにひっくり返らないよう、状態を前に倒し込みます。
これで重心はかなり前に来ました。
”上れる人”と”上れない人”の最初の違いがここで出ます!
身体が硬い人や、お腹がつっかえる人は、この重心移動が辛いために、斜度がきつくなる程に上れなくなります。
坂を上り続けていて腰が痛くなるのは、この前傾姿勢のせいで腸腰筋が引っ張り続けられるのが原因ですね。
次に図3と図4で黄色線を比べてください。
いくら上体を倒し込んでも踏み込む方向は変えられません。
平坦路では、下向きに踏み込んでも自らの体重が反力を抑えるため問題ありませんが、このような激坂で前方向に踏み込むことになると体重で反力を抑えることができません。
では、どうやって踏む力を得ているか?

支えとなるのはハンドルです。
”上れる人”はハンドルを引き込むことで、踏み込む力に対する反力を支えています。
女性で坂が苦手とゆー方は、腕力・握力不足で脚の力を生かし切れてないことが上れない二つ目の違いになります。
いくら脚力の強い男性でも、物理的に、このような激坂を手放し運転では上れないのです。
極端な前傾姿勢をとればひょっとしたら手放しでもいける?
では腕力を鍛えないと激坂を攻略できないのか?というとそーでもありません。
いわゆる”ダンシング”
簡単にいうと”立ち漕ぎ”です。

立ち漕ぎをすることで重心がかなり前に移動します。
そして、ペダルの踏み込みも下方向となり、体重を活かすことができます。
図5の状態に比べ、腕にかかる反力も軽減されますので、坂を上りながらも休むことが出来る!
楽になるんだから、立ち漕ぎしないの勿体ないでしょ!?
ただ、いいことばかりじゃなくって、立つことで重心が高くなりバランスを崩しやすくなります。
結果、バランスをとろうとしてハンドルにしがみつき、手が疲れます。
やっぱり腕力と握力じゃないかっ!
そーなんですよね
楽ができると言いましたが、やっぱり激坂攻略には上半身の力が重要ですわ
最後は気持ち

虚空蔵山は標高650mくらいですが、ほとんどで斜度15%を超えてます(笑)
一番軽いギアにしてもハンドル握りしめて踏み込まないと進みません。
とにかく、つらかったのは1に心臓、2に呼吸、そして3に握力!
MTBのフラットバーだと親指の負担が大きすぎてハンドルを握っていられなくなりました。
数十m置きにお地蔵様が見守ってくれているので、次のお地蔵様まで!を目標に心折れずに頑張りましたが、何回足付き休憩したことか(^▽^;)

鉾ヶ峰寺に着いたらひと段落。
ここより上には激坂と思える坂はありません。一番きついとこでも20%です。
言ってることがオカシイが、そう感じますからね

そこそこ走れる力を持った人が、高い山や長い坂を最後まで上り切れるかどうかは、体力よりも気力や気持ちの影響の方が大きいのではないかと思います。
休みたいと思う自分の気持ちに打ち勝つ
それが達成感につながるのではないでしょうか?
誰かに強制されて上る坂に達成感が少ないのは、会社の業務命令に似てるからかなぁと思ったりもしますね。

山頂はいい眺めなのでお弁当持参は必須ですよ!
帰りは斗賀野に降りて谷地へもう一回峠上って帰宅。
おまけの写真。
PeakLensとゆースマホのアプリは山の名前がわかっていいんだけど、GPS精度がイマイチね(´・ω・`)


斗賀野では梅が咲いてましたよん
注)山頂からの帰りでログがおかしなことになってますが、これは登山道を降りてみたいと思った人間側のバグです
コメント
お、お、お腹がつっかえてるんでしょうか、私(笑)
坂は上半身で上る!ですね~
ダンベル体操も少しは効果が出てきたようでブレが少し軽減されたような気がしてます。
この間は立ち漕ぎからシッティングに戻ると斜度は変わってないはずなのに軽く感じました♪
で、また激坂側から上ったのか・・・と思えば下りはタコ公園側ですか!?
下ってみてどうでしたか?タコ公園側から上ってみたいと思ってるので(^-^)
カメさん>
タコ公園に下りるつもりが林道っぽい道に惹かれてついつい・・・(笑)
タコ公園側からに続いているであろう道(林道の表記)は綺麗に舗装されてましたよ。
多分、いい感じに“激”ってると思います。
お腹より、立ち漕ぎの安定性かもしれませんね。
立ち漕ぎになれて体重を利用できるようになると激坂も攻略できることでしょう。