「エベレスティング」への挑戦
ある春の一日。
近頃流行りの「エベレスティング」とやらに挑戦してみました。
結果はタイトルにあるとおり。
一体、何が敗因だったのか?🤔
次回の挑戦への糧とするため、失敗談を残したいと思います。
まず「エベレスティング」を知らない方のために簡単に説明しましょう。
エベレスティングとは!
獲得標高(累積の登坂高さ)が
8848mを越える
まで、ひたすら坂を上ったり下りたりする挑戦
です。
この挑戦が大変なのは、途中で仮眠してはいけないことにあると思います。
仮眠おkなら何日かに分けて挑戦できますもんね
準備
まず何より重要なのはコース選び!
成功の可否はほぼ、コース選びで決まるでしょう。
今回、私がコース選びで重視したのはコンビニが近くにあることと、1登坂で得られる標高。
休まず走っても24時間以上の挑戦になると思われ(サクサク上れる人なら心配無用?)たので、食料が得られ、トイレを利用できるコンビニは必須でした。だから、コンビニを中心に思い当たる坂を探していったのですが、、、
無い!
とにかく、コンビニの近くに坂がないんですよ😰
それでなんとか近所で見つけた(作った?)ルートがこの2つ
1つ目のルート(ルートA)は1回で339mの標高を獲得できますが、後半(矢印部分)は平均勾配が15%ぐらい。最大は軽く20%を超えてるし、路面状況も良くないのでさすがに却下!
2つ目のルート(ルートB)は1つ目の前半だけに絞ったものですが、それでも後半に斜度13%越えが300mほど続きます。
計画の段階からこれがネックでした。
結果的にネックに見事ひっかかったわけですけどねぇ(≧∇≦;)
ルートAの場合、8848mを越えるには27往復254km、試走から想定した所要時間は20時間。
ルートBの場合は50往復360km、所要時間は21時間。
これは休憩とか疲れとかを考慮してない”理想的な所要時間”ですが、必要な時間は大差ないすね。
最後に準備したのはやっぱり補給食類。
ゼリー食やスポーツ羊羹、アミノバイタル、水などなどを用意し、車に積んでおきました。
塩分補給と眠気防止には柿ピーがいいですよぉ
あと、お尻周りの摩擦予防にプロテクトJ1
普通のロングライドでもお尻の擦れが気になる方は多いと思いますが、エベレスティングとなると同じコースで同じ動きをひたすら繰り返ため、摩擦予防はとても有効でした!
実走は「無」
当日は少々気温が低めで、風も吹いてましたが天気に恵まれ、雨の予報は無し!
雑用が終わらず12時スタートの予定が30分ほど遅れてしまいました。
ベースキャンプとしてスタート地点付近のコンビニ駐車場をお借りしようかと思っていましたが、下りながら補給できることを考え、山頂の広場を選びました。
DNFするにしても最後まで上り切らないといけないわけですが、これは次へ行く覚悟を決めるにも正解だったと思います。
使用した車両は通勤で使っているMTB。なぜロードバイクじゃないかとゆーと、超乙女なギアを装備していることと、ディスクブレーキが付いていること。
下りでの安全を重視すると、前傾の強いロードは不安でした。
エベレスティングに成功された方のブログを拝見していると、「何回目の登坂かがわからなくなる」ため100均のカウンターなどを利用しておりましたが、確実にカウントする自信がなかったので手書き方式採用。
少しでも眠気を覚まして、回数を増やしていく楽しみになればよいかな、とゆー作戦。
それと”飽き”を回避する秘策がもう一つ。
近くの山から「四国カルスト(1500m)」「石鎚山(1982m)」「乗鞍岳(3026m)」「富士山(3776m)」「モンブラン(4810m)」「キリマンジャロ(5895m)」「アコンカグア(6959m)」「K2(8611m)」そして「エベレスト(8848m)」を目標として上ります!
これ、次の頂がそこに見えるので、やる気(と行けそうな気)が出ますよw
最初の1kmほどはゆるゆる斜度。
この区間をカットしてもう少し走行距離を減らしてもよさそう。
挑戦日はあちこちで田植えをしてました
なので路面に泥がいっぱい(笑)
コースの最後500mから10%越え!
10%で終わってくれたらまだいいけど、上るにつれ斜度があがって最後は16%とかゆー壁が現れますw
しかもほぼ直線。。。後悔しかない
着実に、1本1本高度を獲得しております
10本ほど上って17:00過ぎ、四国カルストを制覇\(^o^)/
ここまで黙々と上ってきました。
特に何かを考えることはなく、「無(む)」の状態だったかも。
気付けば、スタートから5時間経過w
同じところを行ったり来たりなのに、全然飽きません。
不思議。
ちょいちょいゼリー食など補給してましたが、決定的にカロリー不足なのでコンビニでがっつり夕食。
カツカレーだけ食べて焼きそばパンはお持ち帰りの予定だったのに、のに、のに、、、。
一人で黙々と走ってるとカロリー管理が難しいです。
疲れると食欲も落ちてしまうのでなおさら。
疲れて上れなくなってきたのかと感じてましたが、食べると軽々と上れるのでやはりエネルギー切れなのでしょう。
エベレスティングを成功させるためには、そういった食事の準備なども重要です。
予定していたコンビニ弁当が夜には売り切れてたのがちょっとした誤算
1本180mなので四国カルストから石鎚山までは2本ほどで登頂完了。
真っ暗闇だと思ってた広場にイルミネーションが灯ってたのはちょっとテンションアップ↑
すっかり夜になったのでブルベ仕様な反射ベストにテールライト、ヘッドライトも装備して夜中の部を開始。
まだ、坂を上れる脚は残ってますが、暗闇になると激坂登坂での平衡感覚がおかしくなります。
水平を確認できる景色が見えないので非常に上りにくくなりました。
暗くなってからはペースが落ちて18本目の22時30分過ぎにやっと乗鞍岳の高さを越えました。
明るいうちは25分/本ぐらいで、夜の部は40分/本ぐらいかな。
日付が変わるまでに25本ほど上っている計画でしたが、19本しか上れませんでした。
今、こうしてデータを整理してみるとペースが落ちたことより、休憩時間が長くなっている影響が大きいです。
1本上るごとに2~30分の休憩を挟まないと激坂の疲れがとれなくなっていました。
ごろりと転がったアスファルトの温もりがしあわせ😊
ナイトライドに備えて先月からカフェインを控えておりまして、途中で飲んだエナジードリンクが効いたのか、疲れているのに思っていたより睡魔は襲って来ません。
ただ、寒い。
そこは想定していて、冬グローブやらジャケットやら着込んで坂を下るのですが、上り出すと大汗かくわけですよ
下りでは暖かいけど、上ると汗だく、のち汗冷え😬
この調整も次への課題。
下りで羽織って上りでは脱いでサコッシュに、といった作戦が必要かな?
22本目。深夜2時に富士山を制覇しました!
さすが日本一の富士山!高かったなぁ
ペースは遅くなってますが、まだ体力は残ってます。
途中でコンビニ休憩なども挟んでおりましたが、深夜になるとおにぎり、弁当、あげもの類が補充されなくなり完全にカロリー不足😫
夜中に何度もやってくる客に、店員さんも怪しんだやろなぁ
そして、予定回数の半分にあたる25回目を終えたのが4:30
獲得標高は4500mになります(ガーミンの記録では4415m)
空は明るくなりつつあり、山の稜線がくっきりしてきました。
明るくなるとペースを上げられる可能性はありますが、それでも残り4500mを上るには、これまでに要した時間と同じだけの時間がかかる、と考えられます。
つまり、エベレストを制覇するにはあと16時間以上が必要である、と。
さすがに、若くもない大人なので、翌日に仕事が控えている状態で21時過ぎまで走り続けることはできません。
残念ですが、切りのいい半分で今回のチャレンジをやめることにしました。
反省点
チャレンジしてみて、次回挑戦への反省点は3つ。
- 所要時間の見直し
- 消費カロリー管理
- ラスト500mの斜度攻略
まず、時間さえあれば今回もエベレストの高さには到達できたと思います。次回は仕事を休んで挑戦!ですね。
食事については、普段の走行距離に対するカロリー消費量はわかっていますが、それをどのように摂取していくか、が必要だと思いました。5本上るにあたり約300kカロリー必要だと想定していましたが、そんなに入らないんです。
普通のあんぱん1個が約300kカロリーなんですが、2時間ごとにあんぱん1個とか…食えません😅
でも食べて行かないと脚が回らない
そこんとこの工夫が必要ですね
3つ目、最後の激坂部分の攻略が一番難しいな。
今回使用したMTBは重さ14.8kg、ロードバイクは11.1kgだったので3kg軽くなるだけで脚への負担は大きくかわるでしょうから、ロードに乙女ギアを装備し、ポジションを見直す方がいいのかもしれません。
若しくは、激坂部分を除いたコースで挑戦するか、ですが、激坂抜きだと獲得標高が80mも減ってしまい、総走行距離は400kmを越えてしまうんです😱
それはそれで、走れる気がしない😵
次の挑戦がいつになるかはわかりませんが、反省点をいかしてエベレスト制覇したいですね。
DNFだったけど、意外と楽しかったぞーーー(笑)
コメント
ほんと、楽しそうですね(´▽`)←自分はやる気がない
夜中にジャージにヘルメットで何度も食べ物を買いに来るなんてコンビニの店員さん怖かったでしょうね(笑)
確かにコンビニが近くにあって獲得標高、斜度、距離のバランスの良い所となるとルート選びが難しくなりますね。
次はやっぱりロードに乙女ギア装着ですね!
楽しみにしてます♪
カメさん>
多分、
「いつまでサイクリングしゆーがでっ(-“-)」
「家から追い出されたがかぇ?」
と思ってたことでしょう(笑)
次は翌日にお仕事が無い日に挑戦します。
時間を気にせずに。
ご一緒してくださってもいいんですよ(・・?